2006-07-18から1日間の記事一覧

私小説の発生が日本近代文学の起源となった意味

さて、あるマイミクが、日記に、締め切りを待ってくださいと書いたとたん、「ふぁ、ふぁいと!」とか「待ちません(鬼)」とか様々なコメントが寄せられ、それに対して「コメント欄が飴と鞭と涙で埋まる。そう、それが締め切りというものなのですね」とレス…

大江・藤村における私小説の問題

大江が自分の子供を題材にしたことについては、様々な批評家が批判してきたところですが、「宿命として、社会的な義務として、その特殊な身の上の事情を、文学的な形式にまとめることによって、社会に報告し続けなければならない」と言えば聞こえはいいです…

日本近代文学の起源としての私小説

マイミクの日記に触発されて、日本近代文学の起源を改めて考える機会がありました。マイミクが大江健三郎の『個人的な体験』を何人もの高名な批評家が批判してきたことについての考察を日記で述べていたのに触発されて、次のような書き込みをしました。