私小説の発生が日本近代文学の起源となった意味


 さて、あるマイミクが、日記に、締め切りを待ってくださいと書いたとたん、「ふぁ、ふぁいと!」とか「待ちません(鬼)」とか様々なコメントが寄せられ、それに対して「コメント欄が飴と鞭と涙で埋まる。そう、それが締め切りというものなのですね」とレスしてあるのに感銘を受けて、私は次のように書き込んだのでした。
 なるほど。書くという営為は夢を見るのと替わらない営為のようであるけれども、そこに例えば締め切りという一語が入ると、書くことで他者との関係性のなかに入る、飴や鞭や涙を伴うリアルな関係性のなかに入ることになるわけですね。
 そこに、私小説の発生が日本近代文学の起源となった意味があったのかと納得したのでした。