世界経済の中心からの距離

 レオ丸君が言っているのは、日本近代においてドイツ哲学とロシア文学が最高の権威だったのは、世界経済の中心からの距離が等しかったからだ、という話ですね。
 そこから派生して、ドイツのようなナチズムにも、ロシアのようなスターリニズムにもなる可能性がありながらならなかった国日本、という話がありましたし、
 ドイツにおいて、カントに始まり、ヘーゲルを経てマルクスに解体する過程と、ロシアにおいて、プーシキンに始まり、トルストイドストエフスキーを経て、チェーホフロシア革命へと解体する過程が、日本近代における神話としてあった、という話がありました。
 最近、レオ丸君の導きで、様々な現代日本演劇を鑑賞して、西欧近代の始まりに現れたシェークスピアと西欧近代の終わりに現れたチェーホフの戯曲の様々な演出で、日本近代の一切を表現できるんじゃないか、ということも思ったわけです。
 そのうち考えをまとめようと思っていたのですが、こういったことは様々に考えが膨らんでいくもので、なかなか固定して表現されるに至りません。その点、このミクシィという場は良い機会なわけで、そのうちまとめて書いてみようと思います。